Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)の行方
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Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)は、今までに説明した通り、1920年前後に「Good Morning to All」の歌詞を変えて出来た曲ですが、特に誰が作成したかという事は分からない状態になっていました。
そこで、「Good Morning to All」の作詞、作曲を行ったMildred J. HillとPatty Smith Hillの姉妹が「Good Morning to All」の曲の2番を「Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)」と言うように歌詞をした歌をソングブックとして1924年に出版しています。
この1924年にMildred J. HillとPatty Smith Hillの姉妹が出版したソングブックに掲載された「Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)」が、公式文献として残っている最も古い文献になっているようです。
このソングブックに掲載された「Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)」の曲が、Mildred J. HillとPatty Smith Hillの姉妹の作曲したメロディーと統合されたものが公の場に出てくることになります。
Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)のトラブル
Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)の歌は、1931年にブロードウェイミュージカルで、勝手に利用されたという事で、Mildred J. HillとPatty Smith Hillの姉妹の妹のJessica Hillと当時の音楽出版社であったSummy社が自分達の曲を勝手に、もちろん無断で利用されたという事で裁判を起こす事態になりました。
しかし、1931年の裁判を起こした時点では、Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)の著作権は、まだ存在していなかったという事もあり、Mildred J. HillとPatty Smith Hillの姉妹の妹のJessica Hillと当時の音楽出版社であったSummy社の裁判所への請求は棄却されてしまっています。
このようなトラブルがあったことから、妹のJessica Hillと音楽出版社のSummy社は、Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)の楽曲を1935年に著作権の登録を行っています。
ちなみに、Happy Birthday to You(ハッピーバースデートゥーユー)の元の曲となった、この当時の時点で、「Good Morning to All」の歌詞については、著作権の登録が行われていません。この為、「Good Morning to All」は、アメリカでは現在に至るまでパブリックドメインとして扱われています。